予防接種
婦人科の予防接種について
子宮頸がんワクチン
多くのがんは中高齢期に入ってから急激に増加していくのですが、子宮頸がんは比較的に若い方が罹患することも多く、特に20~30代の女性は注意が必要です。このがんを予防するには事前のワクチン接種が有効です。当クリニックでは子宮頸がんワクチン接種を行っておりますので、希望される方は事前にご予約の上、当クリニックまでお越しください。
MRワクチン(風しん+麻しん)
風しんは風疹ウイルスによって起こる全身疾患であり、特に問題になるのは妊婦への感染です。妊娠初期に母体が風しんに感染すると胎児にも感染が及び、生まれてきた赤ちゃんに障害が起こる可能性があります。また、麻しんは麻疹ウイルスによって引き起こされ、発熱や鼻水だけでなく、肺炎や脳炎の原因となったりします。
当クリニックでは風しんワクチンや麻しんワクチンもご用意していますが、できれば単独ワクチンではなく、MRワクチン(麻しん・風しん混合)をお勧めいたします。風しんワクチン未接種の方や1回だけの方の場合、麻しんワクチンの接種回数も不十分で、麻しんに対する免疫も弱いことが多いからです。なお、たとえ実際には罹ったことのある方が接種しても、3回以上接種しても、何ら問題は生じません。
インフルエンザワクチン
インフルエンザの感染予防にはマスクの着用、手洗いの励行、適度な湿度の保持などが大切なのですが、それだけでなく、流行前のワクチン接種も重要となります。インフルエンザワクチンは接種してから効果が出るまでに約2週間かかり、その効果は約5ヶ月間持続します。日本では例年12月~翌3月頃に流行することを考えると、望ましくは毎年12月中旬頃までに接種しましょう。なお、インフルエンザウイルスは毎年少しずつ性質を変え、異なるタイプが流行するので、それに対抗するために、予防接種も毎年行う必要があります。