培養室から 精子のはなし

精子は思春期以降、生涯を通じて精巣の中で約74日かけて作られます。作られた精子は精巣上体に運ばれ受精のための能力を高めます。その後精管に移動し、分泌液や前立腺液と合わさり射精されます。

毎日作られる精子ですが、加齢や酸化ストレスによって精液所見は低下します。

また禁欲期間が長くなることで精液量は増加しますが、精子の運動率は低下し、DNAダメージが増加します。そのため当院では禁欲期間2~5日を推奨しております。

精子は温度が高すぎても低すぎても運動率が低下してしまいます。いくつかの論文では20~25℃が精子を持参するのに最適な温度ともいわれてれています。